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整体の歴史

整体の歴史は古く、その起源は2000年以上前の中国だという説が有力です。古代中国で行われていた推拿(すいな)と呼ばれる手技が整体のもととなっているといわれており、それが日本に伝わって各流派で独自の発展を遂げたのが日本の整体だと考えられています。漢方や鍼灸と並ぶ中国三大医学の一つと言われる推拿は、中国では今でも病院内に推拿科が設置されているほど一般的な療法であり、薬や器具を一切使わず術者の手技と気のみで体の不調を改善していきます。それとは別に、アメリカで開発されたオステオパシーなども、日本の整体に影響を与えた療法のひとつです。オステオパシーも骨のゆがみを直すのが目的ですが、整体のように骨に力を加えて強制するのではなく、手技により筋肉のバランスを整えることで骨の位置を正常化しようとするのがその特徴です。さらに、カイロプラクティックも整体に影響を与えた療法のひとつですが、カイロプラクティックの場合には神経系に作用することで自然治癒力を高めようとするなど、それぞれ似た施術を行いながらも目的や作用する場所が違うため異なった療法だと考えられています。
日本で整体が行われるようになったのは明治時代以降ですが、それまで日本で行われていた指圧などに加えて、海外から伝来した推拿やオステオパシー、カイロプラクティックなどを幅広く取り入れ、さらに発展させたものだといえるでしょう。整体はそれ自体国家資格などが設けられておらず、整体師の経験などによって独自の方法を加えることができたこともあり、現在ではさまざまな流派がそれぞれの理論に基づいた整体を行っています。とはいえ、基本となるのは骨格や骨格筋のゆがみを正すということであり、そのための技法が発展しているというのは言うまでもありません。整体師の経験や技術によって得られる効果が全く違うのも整体の特徴であり、勉強熱心な整体師は海外の手技療法を積極的に学んで取り入れるなどの工夫を行っているため、現在でも整体は変化を続けているといえます。

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